top of page
検索

「口コミにこの言葉を入れてください」は、もう言えない


結論:2026年4月、Googleの口コミポリシーが改定され、店舗側が「特定の内容を含む口コミ」を依頼する行為が明確に禁止されました。一方で、AI検索に引用されやすい、具体的な利用シーンを含む口コミを増やすこと自体は、依頼の「内容」ではなく「設計」を変えることで、今も合法的に可能です。


まず知っておくべきこと:何が禁止されたか

以前の記事で、AIが飲食店を推薦する際に参照する情報として「口コミに含まれる利用シーン(個室、静か、記念日、接待といった言葉)」を挙げました。

ここまで読むと、次のように考えたくなるかもしれません。

「では、お客様に『記念日って書いてください』とお願いすればいいのでは」

これは、報告されている情報によれば、2026年4月のGoogleポリシー改定で明確に禁止された行為にあたります。改定されたのは「評価の操作」に関する項目で、スタッフの名前や特定のキーワードなど、具体的な内容を含む口コミを書くよう依頼することが、新たに明示的なNG事項として扱われるようになったとされています。

重要な留保:この情報は一次情報源(Google公式ポリシーページ)ではなく、業界の解説記事から把握したものです。実際の運用に反映される前に、Google公式のポリシーページで最新の記載をご確認ください。

それでも、口コミの「中身」は変えられる

依頼できないのは「内容の指定」であって、「依頼の設計」ではありません。

同じ「記念日」の利用でも、書かれる口コミの具体性は、お店側の聞き方とタイミングによって大きく変わります。

  • 会計時に「本日はどのようなご利用でしたか」と一言添えるだけで、お客様は自分の言葉で利用シーンを思い出しながら答えます

  • この会話の直後に口コミ依頼をすると、思い出したばかりの具体的な記憶(誰と、何のために、どの席で)が言葉になりやすくなります

  • 逆に、会計後にただ「口コミをお願いします」とURLだけ渡すと、出てくるのは「美味しかったです」のような抽象的な一言になりがちです

内容を指定することと、内容を思い出すきっかけを作ることは、まったく別の行為です。前者はポリシー違反のリスクを伴いますが、後者は接客の延長線上にある、ごく自然なコミュニケーションです。


依頼設計における、禁止されている手法と合法的な手法の違い

項目

ポリシー違反の可能性がある手法

合法的な手法

口コミの内容

「〇〇と書いてください」と具体的な文言を指定する

「本日はどのようなご利用でしたか」と体験を尋ねる

対象者の選別

満足していそうな客だけに依頼する(口コミゲーティング)

依頼するかどうかを、満足度で選別しない

インセンティブ

口コミ投稿と引き換えに割引・特典を提供する

見返りを提供せず、体験の共有として依頼する

タイミング

記憶が鮮明なうちに(会計時・退店直後)自然に尋ねる


SEISHINならではの視点:「返信」ではなく「依頼設計」というレイヤー

以前の記事で、口コミへの返信が予約導線になるという話をしました。今回のテーマは、その手前の段階です。

口コミが書かれるに、どのような体験をし、どのような会話を経て依頼されたか。この設計こそが、口コミの中身の具体性を左右し、結果としてAIが引用しやすい情報になるかどうかを決めています。

返信の改善だけでは、すでに書かれた抽象的な口コミの中身は変わりません。 依頼の設計を変えることで、初めて口コミの「素材」そのものが変わります。

これは、口コミ対応というより、**CRM(顧客との関係設計)**の領域です。予約から来店、会計、そして口コミ依頼までの一連の顧客接点を、ひとつの導線として設計する視点が必要になります。


よくある質問

Q. 口コミに具体的なキーワードを書いてもらうよう頼んではいけないのですか?

A. 報告されている2026年4月のポリシー改定によれば、特定の内容を含む口コミを依頼する行為は禁止されているとされています。正確な範囲は、Google公式のポリシーページでの確認をおすすめします。


Q. では、具体的な口コミを増やすには何をすればいいですか?

A. 内容を指定するのではなく、口コミ依頼の直前に「本日のご利用について」を尋ねる会話を挟むなど、お客様自身が具体的な体験を思い出すきっかけを作ることが、合法的かつ有効なアプローチです。


Q. これはAI検索対策(GEO)にどう関係しますか?

A. AIは口コミに含まれる具体的な利用シーン(個室・記念日・接待など)を、店舗を推薦する根拠として参照します。抽象的な口コミばかりでは、AIが引用できる情報が少なくなります。


まとめ

  • 事実(要確認):2026年4月のGoogleポリシー改定により、店舗側が口コミの具体的な内容を依頼する行為は禁止された可能性が高い(一次情報源での確認を推奨)

  • 区別すべき点:内容の指定(違反リスクあり)と、体験を思い出すきっかけを作る依頼設計(合法)は別物

  • SEISHINの視点:口コミ対応は「返信」だけでなく、「依頼される前の顧客接点設計」というCRMの領域まで含めて考える必要がある


口コミの「書かれ方」は、偶然ではなく設計できます。ただし、その設計はポリシーの範囲内で行う必要があります。自店の口コミ依頼の流れが、今のポリシーに沿っているか、一度確認してみませんか。



筆者:SEISHIN Revenue Growth 田中

高単価飲食店専門 Revenue Growth / CRM / 予約導線改善支援。

予約データと顧客の声を分析し、売上・客単価・再来店率の改善を支援。



 
 
 

コメント


bottom of page